戦国山城を歩く

・2007年5月4日→8月15日


南方「道の駅」から揖保川越しに見た城跡

波賀城





播磨と因幡の国境に近い波賀は、平安時代、石清水八幡宮の荘園で伯可荘と呼ばれていた。その地を鎌倉時代から戦国時代末期まで支配したのが中村氏で、十三世紀中期に中村光時が武蔵国から入部してきたのが始めと伝えられる。波賀城は国道29号線を眼下に見る山上に築かれ、その石垣は中世と近世の中間的な特長をもち、城そのものが過渡期的な存在として貴重な遺構となっている。城址の整備と村おこしの一環として、現在、小さな天守も建立されている。城址からの眺望は抜群で、高所恐怖症気味の人にはちょっと腰が引ける風景が展開する。
波賀城─再訪