公家の紋章
公家の紋章は、院政時代から鎌倉時代にかけて起こったようだ。戦国時代、公家は経済的基盤を武家に蚕食され、 その血筋と虚名にのみ頼って生きることを余儀なくされた。そのようななかで、公家の家紋はあるときは恩賞に、 あるいは商品されて公家の生活を支えることもあった。結果として、公家の家紋はさかんに下賜され、贈与され、 売買されて多くの家に広がっていったという。