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二十二社


 『延喜式』の神名帳にある神社のなかには、名神祭に預る名神社と呼ばれる神社が三百六社あった。名神社の制はのちに廃絶したが、平安中期、伊勢の神宮を例外として、昌泰元年(898)に山城・大和を中心とした畿内に鎮座する神社より二十二社を選んで、これらの神社だけに奉幣する制度が新しく起こった。これら、特に朝廷より崇敬を寄せられた二十二の神社をさして二十二社という。
 律令制度の弛緩にともない、古来から朝野の崇敬を集めた社とともに時の状況により新たな社も加わり、しだいに固定化し、皇室の最高の礼遇に預った。二十二社の社名の最終的定着は永保元年(1081)であった。
・大和の古社…大神神社

上七社
伊勢神宮/石清水八幡宮/下鴨神社/上賀茂神社/松尾神社/平野神社/稲荷神社/春日神社

中七社
大原野神社/大神神社/石上神社/大和神社/廣瀬神社/龍田神社/住吉神社

下八社
日吉神社/梅宮神社/吉田神社/広田神社/祇園社/北野神社/丹生川上神社/貴船神社
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[資料:日本「神社」綜覧(新人物往来社)/家系(豊田武著:東京堂出版刊)/神社(岡田米夫著:東京堂出版刊)]