デカンショの町、篠山を歩く。



篠山城から、戦国波多野氏の居城八上城祉をみる。
 
篠山市街界隈

 
篠山市は2000年春に近在の町が合併して市制になった。JR福知山線を降りてバスを利用すれば、15〜20分で市街地に着くことができる。町の中心は、なんといっても篠山城ということになる。江戸時代になって、天下普請によって築かれた城で、青山氏が藩主となって明治維新を迎えた。いま、火災によって失われた大御殿をはじめ往時の篠山城の復興を目指して工事が進められている。
●再建された大御殿の瓦に刻まれた三つ葉葵紋 ●工事が進む篠山城内(春) ●工事が進む篠山城内(夏) 


 
篠山市は、丹波国に属し、近世以前の丹波には丹波武士と呼ばれる多くの武士が割拠していた。戦国時代には、篠山市の東に位置する高城城に城を築いて勢力を振るった波多野氏が世に知られている。高城山に築かれた城は、別名の八上城でよく知られている。
戦国末期、織田信長の丹波攻略の先鋒として丹波に攻め込んだ明智光秀と激闘をくり返し、ついには戦国の波に呑まれた波多野氏の歴史も篠山には色濃く残されている。
●青山氏の「銭紋」 ●篠山城内に佇む青山神社 
●波多野氏が高城山麓に築いた菩提寺を移築した誓願寺、波多野氏の家紋をいまに伝えている