桜 紋
日本では桜に対する伝統的な情緒があって、それがしみこんでいる。たとえば、大和心、散りゆく花、朝日に匂う山桜、武士道……などの言葉を聞いてもひとつのイメージが浮かんでくる。古代のひとも花見に応答歌をつくり、舞踊り、楽しんだともいう。この桜を紋にしたのが「桜紋」。種類も百種類以上あり、日本人が桜好きだからといえそうな紋の種類の多さだ。(山桜)
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【主な使用家】
桜にちなんだ苗字は多い。桜井、桜田、桜木、桜本、桜川…など。また若桜、玉桜、八重桜なども合わせると100種ほどあるそうだ。もっとも多い桜井姓で約11万人。桜田姓で約1万1000人といわれている。「桜」一文字の苗字もある。
しかし、桜は<作(saku)>に接続語の<ラ>がついたとも考えられる。この作は佐久とも当てるがせまい小谷とか、狭あいな窪地をいう。そこをならして耕地にする。地名は作、迫、佐久などに書いた。ことに桜の佳字をあてることが多かったようだ。だから実際は苗字・地名の桜は桜と関係のないこともあるという。
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糸輪に豆桜 |
細 桜 |
五つ割桜 |
細川桜 |
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人には誰でも名字があり、家には家紋が伝えられています。
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