地紙紋
地紙とは、扇の骨に張る紙のこと。むかしは、好みの絵や模様のついた地紙を買って貼っていた。初夏のころになると、地紙売りが売りにまわったという。地紙は形がおもしろく扇の変形として、天下に広まった。もっとも流行ったのが福岡県。これは現代でも福岡県に扇紋が多いことでもわかる。扇は、もともとめでたい印で、末広などともいう。扇紋を使う家の支流が、本家に遠慮して、扇の一部である地紙を用い、本・支流を明らかにしたようだ。 (丸に地紙)
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