篠山の三角点を訪ねる


三 嶽




多紀連山の主峰であり、丹波修験道の中核であった三嶽。 古くは藍波ヶ峰(らんばがみね)と呼ばれた。頂上は東西二つの峰に分かれ、 東側には修験道の開祖とされる役の行者を祀る石室があり、西側が最高峰で一等三角点が設置されている。 頂上からの眺めは抜群で、南面すると松尾山・白髪岳がゆったりと聳え、北面すれば 本郷から綾部方面までが一望できる。
中世、丹波修験道の中心となる新金峯山大岳寺がされ、三岳修験は活況を呈して僧兵を養うなどおおいに栄えた。 そして、福泉寺・楞厳寺・清龍寺・豊林寺・東明寺・満楽寺・金輪寺 ・西光寺・高安寺・興聖寺・佛性寺などの寺が建立されたが、丹波修験道の隆盛を危惧した本山である吉野大峯の 攻撃を受け、大岳寺をはじめ連山の寺々はことごとく焼亡してしまった。いまも、三嶽界隈にはかつての 繁栄を偲ばせる、数々の遺跡が点在している。
また、多紀連山は県立自然公園に指定され、登山道も整備されて多くの登山客で賑わっている。 四季を通じて様々な表情を見せてくれる多紀連山は、修験道で栄えた厳しい歴史を秘め、 イワカガミ・オサシダ・クリンソウの群落など、 高山植物・山野草・鳥獣も多く、山歩きの楽しさを満喫できるところだ。

三角点概要


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三嶽遠望


デカンショ街道より(2008夏) ・ 小金ヶ嶽の岩場より(2008晩秋) ・ 弥十郎ヶ嶽より(2009秋) ・ 盃ヶ岳より雲海に浮かぶ三嶽(2009晩秋)


小金ヶ嶽より(2009晩秋) ・ 西ヶ嶽方面より(2009初冬) ・ 八ヶ尾山より(2010冬) ・ 槙ヶ峰より(2010晩春)


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三嶽点描


火打岩登山口より遠望 ・ 大岳寺址の礎石・ クリンソウの群落(2010春) ・ 水飲み場跡と石仏 ・ 中腹のお不動さん


山上の行者堂 ・ 三嶽頂上と三角点 ・ 松尾山/白髪岳を遠望 ・ 本郷から綾部方面を遠望



・地図:地図閲覧サービス(ウォッちず)の二万五千分の一地図をベースに作成。

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登山:2008年12月20日・2009年12月01日・2008年05月13日