大河ドラマ

 第一回目を見て、あの下働きの孫との関係。なんなのでしょうか?あのエピソードは…。それと折々に挿入される妙にださいギャグの無茶苦茶な臭さ。通しで見て、ばらばらではないですか。まー、登場人物を紹介しようとしているのでしょうが、たまりませんねー。今まで、大河ドラマの明治維新ものは視聴率はよくなかったというデータがあるそうですが、今回もその轍を踏むのでしょうか。いろんな意味で今後の展開が楽しみです。


 2ケ月を過ぎましたが、ドラマは結構、快調に進行しているようですね。最初、違和感のあった配役もなんとなく板に付いてきたとでもいうのでしょうか。思ったよりも楽しませてくれてます。幕末の歴史もダイジェスト的によく描かれているし、これからが、なんだか楽しみになってきました。
 配役に、いまいちなところはありますが。なかでも大原麗子、ズバリ嫌いです。堺正章の演じる辰五郎も重みがなくって、いまいちな気がします。さらに火消し役のあの三人、何なんですか?あの馬鹿馬鹿しさは。ギャグも「寒うー!」ですね。でも、ま!気にしないでおきましょうか。


 ドラマがもりあがればあがるほどに鼻につくのが、大原麗子のナレーション。何とかなりませんかねー、あれ。気取ったもの言いが、ハッキリいって耳障りで、ドラマをぶちこわしているのではないでしょうか。歴史考証に関しては、ドラマのことなので、あんなもんなのでしょう。
 このドラマで、目を引いたのは登場人物の裃につけられた家紋。あれなかなかチャンと、つけられてますね。それぞれの家紋がきっちりと描かれていて、この紋は誰それと、すぐに分かっていいんじゃーないでしょうか。家紋を見るだけでも価値があります、このドラマは。この点に関しては好感をもってます。
 上記でも書きましたが、ドラマを面白くみせようとするのか訳のわからない配役が目につくのも、ま、NHKらしくて、なんともね。なかでも藤岡琢也のやっている、あの関西弁の浪人は何なんでしょうか。ただうるさいだけで、本筋にどんな関係があるのでしょうか?。そのうち、そのうちと見てきましたが結局、何なんでしょう。それと駆け落ちした家臣、あれは色恋沙汰をいれたれってな感じで、いただけませんねー。でも、佐藤慶の演じる水戸藩家臣、永原ですか、あのキャラクタは出色だと思うのですがいかがですか?。それと気になるのが、あの行方不明となってしまった幼馴染みの女性、どうなったのでしょう?あれだけのことだったのでしょうか。何か伏線となっているのでしょうか??


 大河ドラマも始まって、早くも半年が過ぎようとしています。モックンさらっと、なかなかいい味出してますね。一橋家の後家役の鶴田真由が母親というのも、笑えますけど。あの時代なら、あーいうことも多かったのだろうと感じさせて、あれはあれでいいいのではないでしょうか。清水美沙もなかなかいい味出してると思いますが、いかがでしょうか?でも先週は酒にのまれて、抱きついて、しかもキスをするというのは、単純に過ぎて「あれは、なんなんやー」というところですね。彼女の演じている役は、慶喜が一番愛した女性と歴史にはあって、これから慶喜とどう絡んでいくのでしょうか。慶喜って、ほんと女好きだったらしいですよ。子供もたくさんいますしね。
 ドラマもこれから幕末の風雲の時代に入っていくわけで、薩摩・長州といった官軍側の視点とは違う、滅びる側の視点で描いたドラマとして、どういうふうに脚本は進んでいくのでしょうか。いろんな意味で今後に注目してみようかなー。などと考えてます。でも慶喜の生涯のどこまでを描くんでしょうか、このドラマは。明治維新を迎えてからの慶喜は、別のドラマにした方がいいんじゃーないのだろうか?明治維新を迎え、静岡に引退するところまでで、幕を降ろしたほうが…などと思いますが。さー、NHKさんはどうするのでしょう?
1998_6/3


 ドラマの方は、幕末もいよよ佳境に入ってなかなかに見せてくれます。時代考証もそれなりにいい線いているような気がしますが、いかがでしょう?モックンもなかなかいい演技で、けっこう彼も頑張っているではありませんか。江守徹の島津久光にはちょっと驚いてしまいましたけれど。公卿のみなさんの御所ことばには、笑ってしまいますね。演出としては面白いんですが、「な、なんじゃ!」という話し方ですね。
 この前の回では、孝明天皇が良かったですね。なんだか、あのような人だったような気がしてきます。それと、この前のなかで気になったのが、老中の板倉勝静が会津藩主の松平容保に対して語っていたときの口調。「その方は……」といった命令口調の話し方でしたが、あれはなかったのではないでしょうかね。容保は徳川氏の一門、板倉はいわば臣下というところでしょ。あれでは、幕府の秩序からいっても、とっても変なのではないでしょうか。きっともっと敬語を使ったと創造するのですが。違和感がありました、小生には。最近、ドラマが好調なだけに、気になるところではありました。
 来週あたりから、また一段と風雲急を告げるドラマ展開になるのでしょう。七卿落ちから蛤御門の戦いへ、そして薩長が手を組んでの倒幕へと。ドラマのなかの慶喜さんは、どのように対処していくのでしょうね。歴史をどのように解釈し、さらには、主人公を格好よくみせながらドラマがすすんでいくのか、いろんな意味で楽しみにしています。
1998_8/10


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