一の宮とは、平安時代から中世にかけて行われた社格の一種で、『今昔物語』に周防国の一宮玉祖大明神のことが
見えるのが文献上の初見である。また、正嘉二年(1258)の伯耆国河村郡東郷庄下地中分図に、「一の宮」と記して社殿が
スケッチされている。一の宮は、恐らく 平安初期にその実が備わり、その中期から鎌倉初期までに逐次整った制
と考えられる。それは、朝廷または国司が特に指定したというものではなく、 諸国において由緒の深い神社、
または信仰の篤い神社が勢力を有するに至って、おのずから神社の階級的序列が生じ、その首位にあるものが
一の宮とされ、それが公認されるに至ったもののようである。
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